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ビルメンテナンスにかかる費用ってどのくらい?

不特定多数が利用するビルは、給排水設備や電源系統設備の維持整備などの管理が欠かせません。
一定以上の床面積を持つ建物ではオーナーは必ずビルメンテナンスを行うことが義務付けられていますが、一般的にはオーナーが直接雇用せずビルメンテナンス専門の管理会社に依頼するケースが多くなっています。
ビルメンテナンスは「建築物環境衛生管理技術者」が行うこととなっており、清掃や保守、建物に付随する機器の運転などを一括して管理します。

その内容は多岐にわたり、法令による点検の対象となっている消防設備、給排水衛生設備、エレベーターやエスカレーター保守、電気設備などがあり、検査結果を報告する義務もあります。
また、床面積が3000平方メートル以上のビルの場合は窓を開けることができないため空気環境測定などの検査も必要です。

ビルメンテナンスの見積書費用は業者によって異なるものの基本は床面積当たりの単価になっていることがほとんどです。
有効床面積が1000坪前後の一般的なオフィスビルの場合は坪当たり800円から1000円、3000坪を超える高級オフィスビルの場合は坪当たり1200円から2000円、500坪程度の小型オフィスビルは坪当たり500円前後が相場となっています。
この費用の差はビルの構造や設備内容、清掃回数や点検内容によるものと、管理人の常駐の有無や対応時間によって異なります。

従来は清掃業者、警備業者、防災管理業者など、個別に管理会社に依頼することが一般的でしたが、最近ではビルに関する全てを総合的に扱うビルメンテナンス会社が多くなっています。

ビルクリーニングには国家資格がある

ビルクリーニングはビル内外の衛生環境を快適に保つことを目的としています。
ビルエントランスや廊下、トイレや階段、エレベーターなど清掃場所はさまざまですが、それぞれの場所や汚れに合わせた洗剤や清掃用具を使用して、効果的な作業を行います。
一般的な清掃はビルクリーニング専門の清掃業者から派遣されてきた作業員が行いますが、管理監督者はビルクリーニング技能士と呼ばれる国家試験に合格した人が行わなければなりません。

国家資格を受験するイメージ一見簡単そうに思えますが受験するためには、職業訓練指導員免許保持者か、建築物衛生管理科の職業訓練を700時間受講し実務経験が2年以上ある人、もしくは実務経験が3年以上の何れかが必要となっています。
試験内容もビルクリーニングの作業方法や関連した法規など7科目と、実際に床表面洗浄やカーペットの汚れ落としなど5科目の実技試験があります。
平均合格率は平成27年の実績で49パーセントとなっています。

技能検定合格者には合格証書が授与されてビルクリーニング技能士として認定されると、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」における清掃作業監督者になることができます。
これは事業登録に必要な人的要件のひとつであるため、業務の需要は多く社会的にも高評価を受けることとなります

まだあまり浸透してないビルクリーニング技能士ですが、全国5万人近くのビルクリーニング技能士の中から各都道府県大会の優秀者が技能を争う「全国ビルクリーニング技能競技会」が定期的に行われています。
2017年には15回目が開催されメディアにも取り上げられるなど、その知名度は徐々に高まる傾向にあります。